30代の独身女性がギックリ腰になるとガチで辛い!
30代独身女性一人暮らし、これまで辛いことはたくさんありましたが、今ここで断言できます。「独身女性が一人暮らしで、ぎっくり腰になる」ほど辛いことはない!
まさか自分にそんな出来事がふりかかるなんて夢にも思っていませんでした。
以前、職場に「叶姉妹の姉」みたいな超ゴージャスな40代女性がいたのですが、その人がぎっくり腰になった際には、申し訳ないですけど陰で大笑いしていました。
もともと美しさの追及に人生をかけていたともいえるその女性は、ぎっくり腰になってもばっちりメイクして、へっぴり腰でヒール履き、病院に行こうとしていたのです。
ジャージでいいんじゃないかという私の手をはらいのけ、2時間以上かけて身支度を整える彼女の姿には、滑稽さを超えて狂気ともいえる怨念のようなものが漂っていたものでした。
しかし、いざ自分が「ぎっくり腰」になってみると、あの時の彼女をけっして笑うことができない自分自身がここにいます。
ギックリ腰になると化粧をするだけでも辛い
けっして私は美に執着するタイプではありません。ジャージでノーメイクで病院にいこうが、自分としては一向にかまわないのです。が、しかし、一般的な生活がまったくできない、もしくは非常に時間がかかるというこの事態には本当にまいりました。
人間の体がどれほど緻密にできているのか、その機能が制限されると。どれだけ日常生活に支障をきたすのかということを思い知らされます。
まずトイレに行くのが大変。ゆっくりと起き上がりますが、起きるまでに時間がかかります。それから床を這うようにトイレへ。
扉を開けるのに苦労し、立ち上がるのに悶絶し、便器に座った衝撃の痛みに涙を浮かべ、再び同じ経過をへてベッドに戻ります。それだけのために費やす時間は普段のほぼ5倍くらい。
今になると職場にいた40代の女性の気持ちがよくわかる
万事がその調子ですので、いざ水が飲みたい、食事がしたいと思っても、常に痛みとの格闘を覚悟し、意を決して行う必要があります。
なにしろ買い物に行くことができません。友達や両親に電話をしますが「熱だしてるならともかく、腰ぐらいで大げさな・・・・」的な対応をされ、腰だけでなく心にもダメージを受けます。
40代女性のことを大笑いした罰なのでしょうか…。まるで無人島に置き去りにされた気分です。
医療事務の仕事ももちろん休んでいましたが、1日目はともかく2日目には勤務先の上司から「軽い仕事にまわしてあげるから出てきなさい」という非情な命令をくだされ、無理だと懇願したも押し切られる事態に。
傘を杖代わりに電車で出勤したところ、一目見るなり「役に立たないから帰れ」と追い返されました。
「だから言ったじゃないか!」と心の中で叫びましたが後の祭りです。あとで聞きましたが、腰の痛みのため思考力の低下した私の服装やメイク、髪形はありえないほどひどいもので、「よくあれで電車にのれたよね」と違う意味で感心されていたそうです。
2時間かけて身支度を整えた、あの40歳女性の考えはあながち間違っていなかったのかもしれない…。そんなことを感じさせた今回の出来事でした。