肩こりを改善すれば頭痛も治る?原因と治療・予防方法
ズキズキと痛む頭「この痛みはどこからくるのだろう?」と病気を疑って不安になりますよね。頭痛の原因はいろいろあるのですが、肩こりが改善されたら頭の痛みも治ったというケースは多々あります。
原因が分からない頭痛に悩んでいるなら、肩こりを改善することが特効薬になるかもしれません。そこで今回は、肩こりが頭痛を引き起こす原因と解決策を紹介したいと思います。
肩こりが原因でおこるのは緊張型頭痛
風邪や病気以外の原因でおこる頭痛は大きく分けて、血管や神経からくる「片頭痛」と肩こりに原因がある「緊張型頭痛」の2つがあります。
片頭痛は脳の血管が急に広がることでおこる頭痛で、興奮したり、強いストレス、不規則な睡眠時間、ホルモンのバランス、食生活などいろいろな要因によって引き起こされます。緊張型頭痛は、筋肉疲労や目の疲れなどにより、首から肩にかけての筋肉が硬くなることが原因です。
首や肩の筋肉がどうして頭痛に繋がるのか?少し不思議に思うかもしれませんが、身体全体の血管は脳に繋がっていて、絶えず血液を通して栄養や酸素を送っています。
しかし肩がこると、血液中に疲労物質の乳酸などが蓄積され血管がせまくなり、血液の通り道が狭くなるので、脳に到着する予定の血液量や酸素量が不足するため、脳が不満と不安を訴えて頭痛の症状がでるのです。
緊張型頭痛の症状と特徴
緊張型頭痛は筋肉の疲れが原因のため、午前中よりも身体が疲れてくる午後に症状が出てくるケースが多く見られます。朝は元気に活動できたのに、午後になると身体が重く、後頭部が押さえつけられるような痛みを感じるのが特徴です。痛む時間は数分から数十分と個人差があります。数ヶ月続く人もいます。
強い痛みは無いけど、脱力感やめまい、首に重たさを感じるなどの不調を訴える人もいます。片頭痛のように吐き気や下痢など、日常生活に支障が出るほどの症状は少ないと言われていますが、症状には個人差があるので仕事や日常生活に影響を与えるようなら病院での診察も必要です。
また、頭痛は病気のサインが隠れているケースもありますので「肩こりが重いから頭痛がおこっているだけ」と自己判断せずに、痛みが激しい時には病院での検査も検討してみましょう。
緊張型頭痛を治す方法
- 痛む箇所を軽く押さえる
- 無理をせず休憩をとる
- 首や肩を温める
- 手(合谷)首(天柱)のツボを刺激する
- 首や肩をまわす
- 手のマッサージをする
- 身体をリラックスさせる
筋肉をほぐすマッサージをする時は。痛む箇所を直接押すだけでなく、固まって縮んだ筋肉を伸ばすことも大切です。仕事場によっては小まめに休憩をとったり、肩を回したりなど大きな動きができない場合もあると思います。そんな時は手軽にできる、手や首のツボを刺激する方法がおすすめです。
手の甲、人差し指と親指の骨がぶつかるあたりに合谷と呼ばれるツボがあります。このツボは万能のツボと呼ばれていて頭痛にも効果がありますし、血液循環も良くなります。その他にも、首のうしろの生え際あたりにある天柱と呼ばれるツボも頭痛には効きます。首が重たくなると無意識に刺激している人も多いツボです。
また手の平のふっくらした部分を揉むようにマッサージするのも、筋肉をリラックスさせる効果があります。手の血流が良くなると身体全体の血流も良くなってきますので、小まめに揉むようにしましょう。
緊張型頭痛を予防する方法
- 正しい姿勢を意識して首や肩の筋肉に負荷をかけないようにする
- 空いた時間を見付けたら背伸びをする
- 自分に合った枕を選ぶ
- ストレスを溜めこまないようにする
- お風呂にゆっくり浸かる
- 目を小まめに休ませる
特別なことをしなくても、お風呂に肩まで浸かる、テレビを見ている時に肩をクルクル回してみるなど、意識していると出来ることは多くあります。目の疲れが肩の筋肉を緊張させる原因にもなりますので、目元を温めたりマッサージするのもおすすめです。
一番効果があるのは、正しい姿勢を保つことです。それだけで肩こりの症状が治り頭痛が改善されるケースもあります。
まとめ
肩こりと頭痛は切ってもきれない関係となっていますが、肩こりだけでも辛いのに頭痛までプラスされてはたまったものではありません。午後に後頭部が締め付けるような痛みを感じることがあるなら「緊張型頭痛」の可能性は高いので、まずは肩こりを改善する対策が必要です。
痛みを感じてから対処することも良いのですが、予防をしっかり行えば辛い頭痛を経験しなくてすみますので、日頃から意識して筋肉のケアをしていくようにしましょう。今回紹介した、対処法と予防法を実践して肩こりと頭痛をまとめて改善できるようにしてください。