肩こりの原因は足だった!?解消のコツは脚を揉みほぐすこと
肩こりを感じた際に、誰しもが肩をもむようなしぐさをする方が多いです。そして、ほとんどの人は「肩がこったら揉むもの」という先入観をもっています。
しかし、肩こりを感じて、がっつりと肩をマッサージなどでもまれて、解消していったという方は、私(パーソナルとレーナー)の経験上でもほとんどありません。正解には、その時点では一時的に良くはなるのですが、あくまで一時的です。
実際に、マッサージを受けて一時的に良くなったけど、すぐに症状が元に戻ったとい人の声を、よく聞きます。これはなぜかというと、肩こりは単に結果でしかないからです。
要するに、何かしらの肩こりを引き起こすような原因が身体のどこかにあり、その結果が「肩こり」の症状に表れているのです。
肩こりを引き起こす原因は足の筋膜
肩こりは、ただ単に結果であるのですが、その原因の多くは一言で言ってしまうと、身体の歪みです。そして、その歪み自体はどのようにして起こっていくのかというと、筋肉を包んで全身を覆ってい筋膜の歪みが原因となります。
私達の体は一番内側に骨があり、その周りを骨膜という膜が覆っています。さらにそこ外側に腱を介して筋肉が付着して、さらに外側に筋膜があります。
その周りに脂肪や皮膚があり、身体が作られています。そして骨に付着している筋肉が、身体を動かしたり、内臓を動かしているんですね。
その重要な筋肉は、どのような構造をしているかというと、筋肉は筋原線維というものがもっとも最下層にありそれを筋内膜が覆い、その一本一本を束にするために筋周膜が囲い一本の筋繊維になっています。
そして、筋肉の外側にある筋膜は、筋肉一つ一つを覆っている、スパイダーマンスーツのようなものです。骨格を作っているのは、当然骨なのですが、筋膜も正しい姿勢にとどめようとする作用があるので、第二の骨格ともいわれています。
実は慢性的身体の症状のほとんどは筋膜が原因とされています。慢性的な肩こりというのは、病院で診断されてなんらかの症状や病名が診断されない症状のことです、
最新のエビデンスでは、筋肉のコンディションを良くするより筋膜のコンディションにフォーカスするべきだというのはスタンダードになってきています。身体の動きというのは、筋肉、筋膜、皮膚が正常に動くことによって、正しい動きというものが作られているのです。
肩こり改善のために脚をほぐすべき理由
脚から肩にかけてついている筋膜が原因で、肩こりの症状が悪化している方は非常に多いのです。私のクライアントでも、肩こりの人は決まって、足の裏やふくらはぎの筋肉が張ったような状態になっています。
筋膜が、身体の不調の原因だということは、お伝えした通りです。では具体的になぜ肩こりに脚をもむべきなのか?ということなのですが、それはその全身を覆っている筋膜の中で、脚から肩にかけてつながっている筋膜が非常に多いためです。
そのため、脚が疲れたり、立ちっぱなしで脚が固まったりすると、脚の特にふくらはぎから足の裏あたりの筋膜が硬くなって動きが悪くなります。
脚の筋膜の動きが悪くなると、肩につながっている筋膜に対して悪影響を及ぼします。結果的に肩周りの筋肉の動きが悪くなり、肩の筋肉が硬くなり肩こりになるというメカニズムなのです。
肩こりを改善するための脚をほぐし方・マッサージ方法
では、どのようにして脚をほぐして、脚周りに筋膜をほぐしていけばいいのでしょうか?
マッサージ整体院などで、誰かに施術をしてもらう場合は、直接肩周りばかりではなく、脚周りを中心にほぐしてもらうようにリクエストしててください。
自分で、普段からケアする方法ですが、お風呂でふくらはぎをマッサージするとか、ストレッチをしっかりとしていくという方法があります。ただし、継続しなければ意味がありませんので、簡単に続けられる方法が良いです。
そのためいろいろなことはせずにまずは、肩こりに関係している筋膜が多い、足の裏のケアを中心に取り組めば良いでしょう。
例えば、青竹踏みは簡単に取り組めますので、おすすめの方法です。青竹踏みならテレビを見ながらやキッチンで料理をしながらもできるので習慣化できます。しかし、青竹踏みに取り組む際の意点もあります。
それは、100円ショップなどで売っているプラスチックの青竹踏みグッズを使用しないことです。
プラスチック製のアイテムだと、足の裏にしっかりと圧が入らないため、大きな効果を期待することができません。そのため、竹製の製品を使用するようにしてください。
なお、青竹の中でもおすすめなの「竹虎」というメーカーの商品です。500円前後で手に入るため、決して高くはありませんので、足の裏をほぐして、肩こりを解消させていきましょう。
本記事のまとめ
今回の記事でお伝えしたかったことは、「肩こりはあくまでも結果にすぎない」ということです。その原因は、生活習慣からくる全身の歪み=筋膜の歪みです。肩がこったから肩をもむというような、短絡的なケアはもう終わりにしましょう。
全身の覆っている筋膜でも、特に肩こりに関係性の強い脚からほぐして、慢性的な肩こりから卒業してくださいね。