金魚運動で腰痛を予防しよう@器具がいらないやり方を解説
腰痛は日本の国民病と言われるほど、多くの人に発症する障害です。以前は中高年に多かった腰痛も、近年ではデスクワークや子育てなど、若い世代でも腰痛に悩まされているという人が多くいるのです。
「まだ自分は大丈夫」と思っていても、ある日突然腰痛は訪れます。そうなる前に、今から腰痛の予防をしてみませんか?
そこで今回は、寝る前に簡単にできる『金魚運動』をご紹介いたします。腰痛に悩まされている人はもちろんのこと、今はまだ腰痛は無縁という人も、今後の予防のためにぜひ参考にしてみてください。
金魚運動の効果は?
金魚運動は、金魚が水泳するように体を左右に振る有酸素運動のことです。ずいぶん前にダイエットにも効果があると話題になったこともあり、やったことがあるという人もいるのではないでしょうか。
金魚運動が簡単にできる『スイングマシーン』も人気となりました。また、金魚運動の効果は以下のようなことがあげられます。
1.腰痛の改善
身体の力を抜いた状態で下半身を揺らす運動をすることで、腰回りの筋肉がほぐれ、血行がよくなり疲労による腰痛の予防や改善につながります。
ただし椎間板ヘルニアや腰に強い痛みが続いている場合は、悪化する危険があるので金魚運動は控えるようにしてください。
2.骨盤、背骨の矯正
腰痛の原因の一つに、骨盤や背骨の歪みと言われています。足を組んだり、カバンの持ち方などでも骨盤は少しずつ歪み、気が付いたら腰痛になっていたということも珍しくありません。金魚運動は骨盤や背骨の矯正に効果があります。
3.むくみや冷えの解消、予防
足のむくみや冷えに悩む人も多いはずです。下半身を動かすことで、血行が良くなり冷えやむくみを解消することができます。
4.脂肪代謝UP
金魚運動はウォーキングなどと同じ、有酸素運動の効果があると言われています。
有酸素運動は脂肪代謝をUPさせるため、ダイエットにも効果的。ただし金魚運動だけで全身痩せるのは難しいため、他の運動も取り入れておこなってみてください。
5.便秘の改善
便秘に悩んでいるという人にも金魚運動はおすすめです。骨格の歪みを正して血行が良くなれば、胃腸の働きも活発になりお通じが良くなります。
6.快眠効果
毎日眠りが浅いという人は、金魚運動を寝る前におこなってみてください。脂肪代謝が上がり、体内温度もUPするため睡眠効果が期待できます。下半身がほぐれるため、リラックス効果も期待ができるのです。
このように金魚運動は腰痛だけでなく、代謝UPや快眠効果などが挙げられます。もちろん効果は人それぞれですが、日頃腰痛に悩んでいるという人はやってみる価値はあるのではないでしょうか。
基本的な金魚運動のやり方
以前ダイエットに効果があると金魚運動ができるマシーンが飛ぶように売れました。我が家の実家にも『スイングマシーン』があったのを覚えています。
しかしわざわざ器具を買わなくても、コツさえつかめば簡単に金魚運動ができるのです。そこで、まずは基本的な金魚運動のやり方を確認してみましょう。
1.床に仰向けで横になります。
2.手足を投げ出して力を抜き、リラックスしてください。
3.首の後ろに両手を組み、胸をはってひじは左右にひらいたまま、両肘と後頭部を床につけます。
4. 両足を伸ばして左右の親指をぴったりとつけます。そのまま足先を立て、アキレス腱がのびるようにしましょう。
5.体が「くの字」になるイメージにして、左右にくねらせます。
1回の運動で、左右を1とカウントして100回程度を、1日2回行うと効果が期待できます。慣れるまでの間は、回数を減らしてやってみてもかまいません。
無理せずに、自分ができるだけの回数で少しずつ増やしてみてくださいね。また運動をする場所は、布団などの柔らかい場所ではなく畳や床などがおすすめです。
【図解】ひざ立て金魚運動のやり方
基本的な金魚運動をやってみたけれども、うまくできない、腰に力が入り痛くなるというときは『ひざ立て金魚運動』をしてみてください。やり方はとっても簡単です。
1. 仰向けになり両膝をくっつけて立てます。
2. 両膝同士が離れないようにしながら足を横に倒してください。
3.一度元に戻したら、反対側に足を倒します。
この運動を朝と寝る前の2回、左右を1回として50回を目安におこなうと効果が期待できます。回数は、自分ができる範囲から始めてみてください。
『ひざ立て金魚運動』のコツはただ一つだけ。両膝を離さないように左右に倒すことです。これだと金魚運動の器具を買う必要ないため、少しのスペースでも運動をすることができますよね。
まとめ
金魚運動は腰回りの筋肉がほぐれる、骨盤の矯正ができると腰痛の改善と予防に効果があると言われています。しかし1回やったからすぐに良くなるというわけではありません。毎日続けることが大切です。
朝と夜の2回、それぞれ5分間金魚運動を取り入れてみてください。